1990年代に入り、北海道では各地で企業誘致が積極的に進められました。一方で道内には技術者の数が少なく、その育成が急務でした。技術者の育成に熱心で、多くの若手を育てた実績から指導役として白羽の矢が立てられたのがアイクス創業者である井上猛さんです。井上さんは北海道の若者を一人前の技術者に育てることに情熱を傾けました。
研修生との絆を深めて新天地—登別へ
技術者の養成に尽力するなかで、研修生との絆が深まり、「この若者たちと一緒に仕事をしたい」と井上さんは1991年に研修生を引き連れ、登別市での事業をスタートします。アイクスの社名には愛し尽くすという意味が込められています。仕事に愛着を持ち、妥協をゆるさない技術集団を目指すという創業者の哲学が現在のアイクスにしっかりと受け継がれています。
アイクスの社名に込められたもうひとつのキーワードが、「イクス=∞=無限」。無限に技術を追求するとともに、技術者自身の無限の可能性への期待が込められています。技術者の世界へ初めて飛び込む人も長年にわたって技術を磨いてきた人も、アイクスなら、自分自身の可能性にしっかりと向き合うことができます。
現在、アイクスを率いる佐々木良一社長が社内の技術者に向けて掲げるスローガンが「Technical board in my heart」(技術の問題点を常に心にとめておくこと)です。アイクスの競争力と成長の原動力は技術者であり、その育成こそが経営の根幹となっています。佐々木社長の熱意が実り、機械技能士、放電加工技能士、プラスチック加工技能士など、アイクスは特殊な資格を有するエキスパート集団として高い評価を受けています。
微細加工技術を得意とするアイクスは、コネクター金属等の微細金型の製造に強みを持ち、スマートフォンや太陽光パネル接続用コネクターなど、次代の先端となる技術分野で大きく成長してきました。特に需要の高まりが今後も期待されるスマートフォン関連部品においては、世界的なブランドから高い評価を得ており、さらなる躍進が期待されます。
佐々木社長の話をお伺いして
アイクスは設備投資にも積極的ですが、「工作機械の性能がいくら向上しても、オペレーターによって製品の質に大きな差が生まれる。技術者の育成こそが当社の経営の核であり、社員ひとりひとりが競争力の源泉です。」と語る佐々木社長の人を育てることへの情熱を感じました。
- さらに多くの仲間を求めています。
機械加工技術者、CADオペレーターなど、日本のモノづくりを支えるアイクスの仲間を広く募集しています。会社見学も可能ですのでお気軽にご連絡ください。
- ・ 一から自分のペースで技術を習得したい人
- ・ 今の能力をさらに高め、専門的技術を身につけにたい人
- ・ 集中して仕事に打ち込める環境を求めている人
登別市では、国の「わくわく地方生活実現パッケージ」に基づく地方創生推進交付金を活用した「UIJターン新規就業支援事業」を実施しています。東京圏から登別市に移住し、支援事業対象企業に新規就業した場合、上限100万円の移住支援金が支給されます。